

マイクロ波治療器は、電磁波(マイクロ波)を患部に照射し、体の深部で熱を発生させる「温熱療法」のための機器です。診察や他の検査(レントゲン、MRI、身体診察など)の結果、以下のような状態が認められた場合に導入を検討します。
このような診断・症状の際に使用が検討されます
医師による診察や画像検査等で、以下の病名が診断された際や、慢性的な血行不良・組織のこわばりが確認された場合に適応となります。
- 変形性膝関節症:膝の軟骨の摩耗や関節の変形に伴う痛みがある場合。
- 腰痛症・坐骨神経痛:慢性的な腰の痛みや、それに伴う足の違和感がある場合。
- 肩関節周囲炎(五十肩):肩の関節を包む膜が厚くなり、動きが制限されている状態。
- 頸椎症:首の骨の変形により、肩こりや腕への違和感が生じている場合。
- 慢性的な筋肉の緊張:検査数値には現れにくいものの、触診などで強いコリや循環不全が認められる場合。
装置の仕組みと治療の目的
- 深部温熱作用:表面を温めるカイロやホットパックとは異なり、体の奥深く(筋肉や関節の内部)にある水分子を振動させて熱を発生させます。
- 非接触照射:衣服の上から患部に当てるだけで、深部の組織温度を上昇させることを目的としています。
- 組織へのアプローチ:温熱を加えることで、血管の拡張を促し、組織の柔軟性を高める物理的な作用を利用します。
治療の具体的な進め方
- 治療時間:1回につき10分〜15分程度が一般的です。
- 感覚:患部の奥がポカポカと温かく感じられます。熱すぎると感じた場合は、距離や出力を調整します。
- 頻度:症状の程度により、週に数回程度の継続的な実施が検討されます。
安全上の確認事項
電磁波を利用する特性上、以下の項目に該当する方は重大な事故につながる恐れがあるため、使用できません。
- 体内植込型医用電気機器:ペースメーカーや除細動器をご使用の方(電磁波による誤作動の恐れ)。
- 体内金属:治療部位の近くに金属(ボルト、プレート、人工関節など)が入っている方(金属が異常発熱し、内部火傷の原因となります)。
- 身の回りの金属:時計、アクセサリー、ベルト、財布(カード)、携帯電話などは必ず外してください。
- 知覚障害:温度を感じにくい方(火傷の恐れがあるため、慎重な判断が必要です)。
- 妊娠中の方:腹部や腰部への使用は原則控えます。



