
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が増えている状態のことです。
この状態が続くと、突然足の親指などに激しい痛みが起こる「痛風発作」を引き起こすことがあります。
痛風は「風が吹くだけで痛い」と言われるほど強い痛みを伴いますが、適切な治療と生活改善によって予防が可能です。
健診で尿酸値が高いと言われた方、足先に激痛を感じた経験がある方は、早めに受診をおすすめします。
このような症状・サインはありませんか?
一つでも当てはまる場合は早めのチェックを
- 足の親指の付け根が腫れて激しく痛む
- 朝起きたら足が真っ赤に腫れていた
- アルコールを飲むと足が痛くなる
- 健診で「尿酸値が高い」と言われた
- 尿酸値が毎年少しずつ上がっている
- 家族に痛風の方がいる
痛風発作は突然起こりますが、その“前段階”として長期間尿酸値が高い状態が続いていることがほとんどです。
再発を繰り返す前に、早めに治療することが大切です。
高尿酸血症とは
血液中の尿酸が増え、関節に結晶が溜まる病気です
尿酸は体の代謝で自然に作られる物質ですが、増えすぎると血液中に溶けきらず、針のような結晶となって関節に沈着し、痛風発作を起こします。
高尿酸血症には、以下のタイプがあります。
- 尿酸が作られすぎるタイプ(代謝が高い、プリン体の摂りすぎなど)
- 尿酸が排泄されにくいタイプ(腎機能低下、遺伝など)
- 両方が関与しているタイプ
体質や生活習慣が影響しており、継続的な評価と治療が重要です。
痛風発作について
ある日突然、強い痛みが襲うのが特徴です
主な症状
- 足の親指の付け根に激痛
- 赤く腫れ、熱をもつ
- 触れるだけで強い痛み
- 1週間〜10日ほど続くことが多い
痛みは自然におさまることもありますが、「治った=治療が不要」ということではありません。
尿酸値が高いままだと、再び痛風発作を起こすリスクが非常に高くなります。
放置すると起こる可能性がある病気
痛風は氷山の一角。全身に影響することもあります
高尿酸血症を放置すると、以下の病気につながることがあります。
- 腎臓病(尿酸腎症・腎結石)
- 心筋梗塞・脳卒中(動脈硬化が進むことでリスクが上昇)
- 長期的な関節障害(関節に結節=痛風結節ができる)
尿酸値が高いというだけで、全身の健康リスクが高まる可能性があるため、早期治療が重要です。
当院で行う診察・検査
原因を見極め、再発しにくい体を目指します
血液検査
尿酸値を中心に、腎機能、血糖・脂質などをチェックします。生活習慣病と関連していることが多いため、総合的に評価します。
生活習慣の確認
飲酒量、食習慣(プリン体の多い食品など)、水分摂取、体重の増減などを確認します。
必要に応じて画像検査
腎結石が疑われる場合はエコー検査などを行います。
治療について
「痛みの治療」と「尿酸値を下げる治療」の2本立てで行います
痛風発作の治療(急性期)
痛みが強い時期は、炎症を抑える薬を使用して痛みを軽減します。無理に歩いたりせず、患部を安静に保つことが大切です。
尿酸値を下げる治療(慢性期)
再発防止のためには、痛みが治ってからの継続治療が欠かせません。以下の薬を症状に応じて使用します。
- 尿酸の産生を抑える薬
- 尿酸の排泄を促す薬
薬は患者さまの体質・合併症の有無を考慮して慎重に選択します。
生活習慣のポイント
日常の工夫で、痛風発作を予防できます
- アルコールを控える(特にビール・日本酒)
- プリン体の多い食品を摂りすぎない
- 水分をしっかりとる
- 適度な運動
- 体重管理
- 野菜・海藻など低カロリーな食品を意識する
無理に制限する必要はありませんが、継続できる範囲で一緒に改善していきます。
早めの治療が再発予防につながります
「一度痛くなっただけだから」は危険です
痛風は「治ったように見えても、尿酸値が高い限り必ず再発する病気」です。
激しい痛みを繰り返さないためにも、早めの治療と生活改善が大切です。
健診で尿酸値が高かった方、痛風発作を経験した方は、どうぞお気軽にご相談ください。



