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外観

小型遠心分離機

小型遠心分離機

小型遠心分離機は、採取した血液や尿などの検体を高速で回転させ、その遠心力を利用して成分を重さ(密度)ごとに分ける装置です。血液を「血球(細胞)」と「血清・血漿(液体成分)」に分けることで、目視では分からない詳細な分析が可能になります。

このような診断・症状の際に使用が検討されます

健康診断で異常が見つかり、さらに詳しく原因を特定する必要がある場合や、特定の成分を正確に測定するために使用します。

健康診断・血液検査での指摘項目

  • 脂質異常症(高コレステロール、中性脂肪):血液の濁り具合を直接確認したり、特定の脂質成分を測定したりする場合。
  • 肝機能・腎機能の異常:液体成分に含まれる酵素や老廃物の濃度を正確に測るため、細胞成分を分離する必要があります。
  • 血糖値の異常:採血後、時間が経つと細胞が糖を消費してしまうため、速やかに分離して正確な数値を維持します。

尿検査での指摘項目

尿を遠心分離し、底に沈んだ成分(細胞や結晶など)を顕微鏡で観察する「尿沈渣(にょうちんさ)」検査を行い、血尿の原因などを詳しく調べます。

装置の仕組みと検査の目的

  • 遠心力による分離:洗濯機の脱水と同じ原理で、重たい成分(赤血球や白血球など)を外側に押し出し、軽い成分(血清など)と切り離します。
  • 検査精度の向上:血液の細胞成分が混じったままだと正しく測定できない項目があるため、液体成分だけを取り出して純度の高い検体を作ることが目的です。
  • 迅速な対応:院内に小型の装置を備えることで、外部の検査センターに送る前に必要な処理をその場で行い、より新鮮な状態で検査を開始できます。

検査の具体的な進め方

※患者さんは採血や採尿が終わった後、診察をお待ちいただいている間の工程です

  • 検体のセット:採血した試験管を装置にバランスよく配置します。
  • 回転:項目によりますが、数分から10分程度、高速回転させます。
  • 分離の完了:回転が終わると、試験管内は「透明な液体の層」と「濃い色の細胞の層」にきれいに分かれます。
  • 分析へ:上層の透明な液体部分のみを取り出し、分析装置にかけて数値を測定します。

安全上の確認事項

  • 検体の保護:回転中に試験管が破損しないよう、専用のクッション材やホルダーを用いて慎重に管理しています。
  • 温度管理:摩擦熱で成分が変化しないよう、必要に応じて温度管理を行いながら分離します。
  • 溶血(ようけつ)への配慮:無理な力で回転させると赤血球が壊れ(溶血)、数値に影響が出ることがあります。当院では適切な回転数を設定し、検査の正確性を守っています。
  • 待ち時間について:正確な結果を出すために、この「分離」という工程に一定の時間(10分程度)を要します。あらかじめご了承ください。