

この装置は、両手・両足の血圧と脈の伝わり方を同時に測定することで、血管の「硬さ」と「詰まり」を算出する機器です。動脈硬化の進行度を数値化し、血管の健康状態を詳しく調べるために使用します。
目次
このような診断・症状の際に使用が検討されます
健康診断で生活習慣病に関連する数値を指摘された方や、足の痛みを感じる方に推奨される検査です。
健康診断・血液検査での指摘項目
- 高血圧:持続的に血圧が高い状態(140/90mmHg以上など)。
- 脂質異常症:LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が高い場合。
- 糖尿病:血糖値やHbA1cが高く、血管への負担が懸念される場合。
- 高尿酸血症:尿酸値が高い状態。
主な自覚症状・背景
- 間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩くと足が痛み、休むと楽になる症状。
- 足の冷え・しびれ:特に左右で感覚に差がある場合。
- 喫煙習慣:血管への影響を確認する必要がある場合。
疑われる病名
動脈硬化症、末梢動脈疾患(PAD/閉塞性動脈硬化症)など。
装置の仕組みと検査の目的
- ABI(足首と上腕の血圧比):足首と腕の血圧を同時に測り、その比率を計算します。通常、足の血圧の方が腕より少し高いのが正常ですが、足の血圧が低い場合は「血管の詰まり」の可能性を評価できます。
- CAVI(大動脈から足首までの血管の硬さ):心臓から出た血液の拍動が、足首に届くまでの速さを測定します。血管が硬いほど速度が速くなる性質を利用して、「血管の柔軟性(しびれにくさ)」を評価します。
- 客観的な指標:血管の状態を「血管年齢」という分かりやすい指標や数値で示すことで、今後の治療計画や生活習慣改善の必要性を判断する材料とします。
検査の具体的な進め方
- 準備:仰向けに寝た状態で、両腕と両足首に血圧計のカフ(帯)を巻き、胸に心音を聞くためのマイク、両手首に心電図用のクリップを装着します。
- 測定:数回、手足の血圧が同時に加圧されます。通常の血圧測定と同じ感覚です。
- 所要時間:準備から終了までおよそ5分〜10分程度です。
- 結果:測定後すぐにグラフや数値化されたレポートが出されるため、その場で医師からの説明が可能です。
安全上の確認事項
- 身体への負担:放射線や注射などは一切使用しないため、痛みはなく、繰り返し検査を行っても身体への影響はありません。
- 服装について:手首・足首を出しやすい服装(タイツやストッキングは避けていただくか、脱いでいただく必要があります)でお越しください。
検査を受けられない可能性がある方
- 足に強い痛みや傷がある方。
- 重度の不整脈がある方(正確な数値が出にくい場合があります)。
- 透析などで腕にシャントがある、あるいは過去に乳がんの手術などで片腕の血圧測定を控えている方は、あらかじめスタッフにお申し出ください。測定部位を調整いたします。



